今月の実務チェックポイント ―いよいよ始まるマイナ保険証―

2024年10月01日
今月の実務チェックポイント ―いよいよ始まるマイナ保険証―

既に全国健康保険協会または健康保険組合からご案内されている通り、令和6年12月2日より、現行の健康保険証の発行が終了し、マイナンバーカードでの保険証(マイナ保険証)を利用して医療機関等を受診する仕組みに移行されます。

目次

【現在交付されている健康保険証について】

  • 令和6年12月2日時点において有効な健康保険証は、最大1年間(令和7年12月1日まで)有効
  • ただし、転職・転居などで保険者の異動が生じた場合は失効
  • マイナンバーカードを保険証として利用できるようにする事前登録は、マイナポータル、セブン銀行のATMで可能
  • 顔認証付きカードリーダーがある医療機関等での登録も可能
  • 現行の健康保険証と同様に、医療機関を受診する際にマイナ保険証の提示は必要
  • 何らかの事情によりマイナ保険証を有しない人には「資格確認書」を無償で交付

全国健康保険協会に加入の事業所については、「資格情報のお知らせ及び加入者情報(マイナンバーの下4桁)」が送付されます。
個人ごとに窓付きの封筒になっていますので、開封せずに被保険者の方へ配布します。送付時期は令和6年9月と令和7年1月です。
受け取った被保険者の方は、「資格情報のお知らせ」を点線で切り取って保管します。

【マイナ保険証の利用方法】

マイナ保険証を利用できるのは、オンライン資格確認等システムを導入している医療機関等になります。
オンライン資格確認等システムを導入していない医療機関の場合、以下の方法で受診することになるため「資格情報のお知らせ」はマイナンバーカードと併せて保管しておきましょう。

1.マイナ保険証+スマートフォンのマイナポータルの資格情報画面
2.マイナ保険証+配布される資格情報のお知らせ

【マイナ保険証のメリット】

  • 初めて受診する医療機関等でもデータに基づき、より適切な診断を受けられる
  • 過去に処方された薬や重複する投薬を避けられる
  • 旅行先や災害時で薬の情報等を医師等に連携できる
  • 手続きなしで高額療養費の限度額を超える支払いが免除される(窓口で限度額情報の表示に同意が必要)
  • 窓口負担額が現行の健康保険証より少し安くなる
  • マイナポータルで確定申告する際に医療費控除が簡単になる
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